こんにちは。富士山の山小屋、里見平★星観荘のスタッフです。
皆様、高山病ってご存じでしょうか?日常生活の中ではあまり聞くことのない病気の名前だと思います。
この記事では、高山病の原因と対策を当館管理人のごまさんとご紹介いたします。
富士山に限らず、高地に行く時には気をつけたい症状ですので、ぜひご覧ください。
里見平★星観荘は富士山六合目の山小屋です。吉田口の登山コースで登山の際は、ぜひ里見平★星観荘をご利用ください。皆様からのご予約をお待ちしております。
ゴマさん、よろしくお願いします。
よろしくだニャー。いつもは麓の連絡事務所にいるニャ。
高山病ってどんな病気?
高山病とは、高い山に登った際に、体内の酸素不足で原因で起きる症状をまとめて高山病と呼んでいます。実際の症状としては、頭痛、吐き気、食欲不振などがあり、重度になると、息切れや錯乱、昏睡などの現れることもあります。
人里離れた山の中で、頭痛・吐き気とか最悪ですね。救急車も呼べないですし。
高山病はとても辛いんだニャ、、、
例えるなら二日酔いのような感覚から始まるニャ、、、
高山病になったら?よりも、ならないように対策しておくことがとても大切ニャ!
高山病の原因になる要因とその対策
要因1:急激に高度を上げる
対策:ゆっくり登り、十分な高度順応を心がけましょう。
高度を上げるということは酸素が薄くなるということ。標高2,500m以上の高地では約20%、3,000m以上では約40%の人が高山病を発症するとされています。
特に麓から五合目まで一気にバスで登り、そのまま休憩なしで上を目指すとなりやすい印象です。
五合目に着いたら最低一時間はゆっくりと過ごしましょう。神社をお参りしたりお土産を見たり、食事をしたりして、ながらでもいいので高度順応をしましょう!
五合目の小御獄(こみたけ)神社にお守りもあるニャ!五合目でしっかりと高度に慣れてから富士登山を楽しむニャ!
要因2:つかれ、すいみん不足
対策:山小屋で睡眠、休息をとりましょう
意外にも寝不足をはじめとする「疲労」も高山病を誘因する一つ。そのためにも早めにチェックインして小屋でゆっくりストレッチをしたり、外のベンチで過ごしたりしましょう。
ちなみに、星観荘は午後2時からチェックインが可能です。先の道は真っ暗な林の中を歩くことになるので、明るい時間に下見に行くのもいいかも。
小屋の前のベンチ。夕食までここで読書をしたり日記を書いたり、みなさん思い思いにゆっくりされています。
夕食の後は歯磨きをして、明日の服の準備をしてなるべく早く就寝しましょう。
ビニール袋のガサガサ音は静まり返った小屋の中では結構響いてしまいますので、必要なものは出しておきましょう。
しっかり睡眠と言えば、ここだけの話、自分の寝床の近くにいびきマンか歯ぎしりマンがいると、もうそれはそれは眠れなくて苦しい夜を過ごすことになるますね。
基本的に寝床の移動は出来ないので睡眠に敏感な人は耳栓とアイマスクを持参してニャ。
いびきマンはいびき対策&横向き就寝、歯ぎしりマンはマウスピースを持参してくださいニャ。
歯ぎしりやイビキの自覚がある方は、あなたが寝てる近くで、あなたの音で眠れなくて高山病になる人がいるかもしれないという気持ちを忘れずに対策しておきましょう!
要因3:水分不足
対策:こまめに水分補給
体内の水分が不足すると、血液の循環が悪くなって体の隅々にまで酸素が行き届かなくなり、高山病を招いてしまいます。
「トイレチップ払いたくないからトイレ行きたくない!喉乾いたけど飲み物はなるべく飲まないでおこう!」は高山病対策ではNG。一口ずつでいいので定期的に水分補給しましょう。
星観荘では宿泊のお客様にはお支払い時にトイレチップをいただきます。宿泊のお客様はお支払い後は小屋の前のトイレは何度でも利用してくださって大丈夫◎
(他の小屋では都度払いかもしれませんので、他の小屋のことはご自身でお調べくださいね)
もし、高山病にかかってしまったら
万が一高山病が疑われる場合、一番早く回復するには下山することです。
夏の間は8合目の救護所にお医者様がいらっしゃいますが、やはり高度が高度ですので下山が手っ取り早いです。
8合目付近で具合が悪くなったらまだしも、それよりだいぶ下で具合が悪くなって救護所目指して登山なんてことになったら、もう辛いこと間違い無し。高山病悪化まっしぐら。本末転倒だニャ、、、
まとめ
富士山はずっとそこにあるので(たぶん)、リタイアしてもまたチャレンジできます。無理せずゆっくり、一番ペースが遅い人に合わせて登ってくださいね!
富士山の登山で山小屋をお探しならぜひ、里見平★星観荘をご利用ください。
皆様からのご予約をお待ちしております。