富士山や山小屋のあれこれをブログで発信

管理人ごまのふじさん世間話

富士山吉田口登山道の紹介~二代目親父の昔話~

2024-06-16

麓から登山できる富士山吉田口から星観荘までのアクセス

こんにちは。富士山の山小屋、里見平★星観荘のスタッフです。
富士山頂を目指す登山道は静岡県側に富士宮口・御殿場口・須走口そして山梨県側には吉田口といくつかのルートがありますが、その中で唯一麓から歩いて登れる吉田口登山道は、”日本の道 歴史の道百選”に認定されています。
この記事では、富士山の麓から登れる登山道”吉田口登山道”での里見平★星観荘までアクセスをご紹介します。

里見平★星観荘は富士山六合目の山小屋です。吉田口の登山コースで登山の際は、ぜひ里見平★星観荘をご利用ください。皆様からのご予約をお待ちしております。

星観荘スタッフ
スタッフ

いつもは管理人ごまさん(猫)が話しますが、この記事では里見平★星観荘の二代目が吉田口登山道を紹介します。二代目、よろしくお願いします。

二代目の親父
二代目

こんにちは、二代目の親父です。母親の背中におんぶされてた頃から富士山にいます。御年77歳。最近はあんまり星観荘には現れないので、私に会えたらラッキーです。

北口本宮富士浅間神社

富士山は神様の山。神様に挨拶と安全祈願をしてからスタートしましょう。
4月から11月上旬まで定期バスが馬返しまで運行されています。

中の茶屋

中ノ茶屋の名前の由来は、北口本宮冨士浅間神社の登山門から馬返しまでの間にあることです。300年以上の歴史を持つお茶屋でシーズン中は現在も営業されています。

大石茶屋

二代目の親父
二代目

♪大石茶屋の躑躅より私のハートはまだ赤い~ と40~50年前は地元の若者の戯歌に歌われたほどレンゲ躑躅の群落がありましたが、今は少し面影が有る程度になってしまいました。

馬返し

中の茶屋~馬返しまではそんなに距離はありません。でもここまでは日影がないので、汗びっしょり。ザックをおろして大休みです。
馬返しの呼称は、昔は馬は此処まででここから先は行ってはいけなかったことに由来しています。

馬返し〜一合目
二代目の親父
二代目

えっ なんでここから急勾配に!?ここから急にお山が立ってきます、ここからが本当の富士山です。

ここから先の道は砂道・そして石畳です。けして良い道ではありません。
雨が降ると、ましてや台風のような大雨の時は道路が川と化して激しく流れます。

二合目

自然のまま手つかずの森の中を登ります。茶屋跡を横目に二合目に到着。なんだか神社のような感じが、、、?ここには麓の富士河口湖町勝山に鎮座している富士勝山浅間神社の奥宮跡があります。昔はそれなりのお社があったようですが今は小さい祠が鎮座しています。今は昔の話です。

小さな橋、廃屋跡を見ながら登ると石垣があり、柵もあります。数年前までオフロードバイクが登山道を通ったりした為通れないようにしたのです。

段差を上ると広い道が横切っています。細尾野林道です。この林道を左に500mほど歩くと女人禁制の旧跡があり、江戸時代後半まで女性はここから上には行けませんでした。ここから山頂を拝んだのです。
※ 場所はガイドさんがいないとわからないかもしれません。
※ 仮設ですがトイレがあります。

三合目

なんだかつるつるした泥土の上を右に左に蛇行しながら登ると、廃屋の面影が。
ここは昔三合目見晴茶屋が二軒ありました。見晴茶屋と言うぐらいですから下界が見渡せ麓の町や三つ峠なんかも見えたのに、今は木が大きくなり原生林の中に埋もれている感覚です。

四合目

昔から茶屋は一軒のみです。

五合目

五合目の御座石小屋です。
小屋に着く手前で左側の石の高い所を見てみましょう、江戸時代に刻まれた冨士講の石碑がありますよ。ホント歴史を感じますねぇ~

二代目の親父
二代目

~ 二代目親父の無駄話 其の一 ~

江戸時代には”浪花は八百八橋 江戸は八百八講”と言われるぐらい富士講と言う団体がありました。今でも数こそ少なくなりましたが東京都内に富士塚と言われる団体があります。吉田口は江戸(東京)・関東地方からのアクセスが良かったため一番栄えた登山口です。

さて、星観荘を目指して出発しましょう、ここから星観荘まで30分ほどです。
昔は五合目の山小屋は八軒か九軒ありました。いつしか五合目から上は茶店ではなく登山客を泊める山小屋となり建物も大きくなりました。

滝沢林道

建物があったであろう場所、辛うじて柱や壁が残っている山小屋を通り過ぎると二カ所の石垣と柵。
それらを超えると舗装の道が現れます。中の茶屋を起点として五合目のお中道に至る滝沢林道です。

二代目の親父
二代目

舗装されている道が当たり前のこの時代。間違ってこの林道を下る人がいますが、ものすごーく遠回りをして中の茶屋に行きますので要注意です。

天空(山頂)目指して汗を拭きながら登って来た吉田口。木々が無くなりいきなり視界が開けたらと思ったら車が多くてびっくりします。ここから星観荘はほんの数分で到着です。

六合目 里見平★星観荘

お疲れさまでした、到着です。

二代目の親父
二代目

~ 二代目親父の無駄話 其の二 ~

麓の冨士浅間神社から登ってくると周りの木々が変わってきている事に気が付きましたか?(㊟バスで馬返しまで来た方は体験できません)
麓から中の茶屋の下あたりまで杉、桧、まばらに落葉松が。
中の茶屋から馬返しまで松(主に落葉松)に変わり、大石茶屋の手前あたりからチラホラと針葉樹が見え始めます。
馬返しからは主に針葉樹になります。
さて、なんとなく良い香りがしませんか?
そうです、木々の芽吹きの時に放つ天然の香水じゃなく香りです。モミ・シラベ・米栂・榛の木 木々が放つ香りの全身浴を体験してください。こればっかりは聞くだけでは感じません、ぜひ体験してください。 

まとめ

富士山の登山で山小屋をお探しならぜひ、里見平★星観荘をご利用ください。富士山吉田口六合目に位置しており、事前予約は必要になりますが、バーベキューもできる山小屋です。
皆様からのご予約をお待ちしております。

浅間神社から星観荘まで大体4時間、お気をつけてお越しください!

他の新着記事