富士山には火山灰ばかりで植物のないイメージがありますが
吉田登山口にはまだまだたくさんの高山植物があります。
登山しない方でもトレッキングしてはいかがでしょうか?

当館の周辺には、石楠花(シャクナゲ)が咲誇っています。
石楠花とは、ツツジ科の常緑低木で深山に自生している植物です。
葉は倒披針形で革質で光沢があり、六・七月、枝頂に淡紅色の漏斗状花を10個内外つけ、
花冠の先が七裂するツクシシャクナゲ、五裂するアズマシャクナゲが代表的です。
この花は、富士山の中でも当館の周りだけしか咲いていない珍しい花です。
また、当館から歩いて数分のところに、岩稜を経ヶ岳があり、
日蓮聖人が法華経を埋納した六角堂の常唱殿があります。
日蓮聖人とは、鎌倉仏教の開祖のお一人で、法華経により悟りを開かれました。
法華経には、仏・法・僧の三宝それぞれが永遠なのだと明かされています。
本佛・本法・本化 といわれますが 、日蓮聖人はこの本化の自覚のもとに、宗教活動をなされました。
本佛より末法時代に派遣された僧(菩薩)なのです。

高山植物開花時期

6〜7月初旬 ダケカンバなどの新緑
7月中旬〜8月初旬 シャクナゲの群落
8月〜 クルマユリ他高山植物
9月〜 麓より一足早い紅葉の始まり